「陰の実力者になりたくて」という作品は「面白い」と多くの視聴者感じる声が大きいです。
オリジナルゲームの展開や、モンストとのコラボ、更には劇場版の公開と世間にとって需要が高いことは紛れもない事実であります。
しかし一方で、「面白くない」という評価も少なからず存在しています。
そこで私はこの「陰の実力者になりたくて」を実際に見て、自分が感じたことをここに記していこうと思います。
あくまで個人的な意見であることをお許しください。
結論から言いますと私は面白いと感じませんでした。正直2期まで見ていましたが、ただただ苦痛で仕方なかったです。では、なぜ面白くないと感じるのかをここで深堀していこうと思います。
- 話に中身がない
この作品のコンセプトとなっている主人公とサブキャラによるすれ違いがあることがこの作品の魅力であると考える人は多いと思います。
しかし私はこの勘違いがこの作品を面白くしていない大きな要因であると考えています。
ギャグをやりたいのかシリアスをやりたいのかが2期通して全く分からなかったです。
ギャグとして見れば話しの脈絡なんて無視してその場その場の描写に目を向ければいいだけになってしまいますし、シリアスとして話を真剣に聞いていても、主人公とサブキャラの目的がハナから違うので見る価値がなくなる。
よってどちらかにシフトして見なければこの作品は面白いと思って見れないわけです。
レビューを見ていても基本ギャグとして見ている人がほとんどで、話をしっかりと理解した結果面白いといっている人が果たしてどれほどいるのかどうか。
- 主人公の魅力が皆無
作品の最も大事である主人公の魅力。それが私には全く伝わってきませんでした。
果たしてこいつは何がやりたいのか。モブになりたいのか、陰の実力者とやらになりたいのか全く分かりません。
前者に至っては、その時々でチャンスと言わんばかりにモブムーブをかましてきて正直鬱陶しさがありました。そんなにモブになりたいなら出てこなくていいから。
本当のモブは町に溶け込み、物語にでしゃばるような存在ではないんだよ。
それにこんなことしたって、主人公の魅力を自ら削ぎに行くようなもの。果たしてそれに何の意味があるのだろうか。これをギャグとして受け入れることは私には到底できなかった。
更にこれを見て誰一人としてツッコミを入れるどころかむしろ株が上がっているのも意味が分からない。これを見て笑ってほしくて提供しているのでしょうが、あまりにも勘違いが過ぎますし、勘違い通り越してバカとしか言いようがありません。
見れば見るほどこの主人公が気持ちの悪さが露骨になってきて、見るのをやめようとすらしました。自らの欲望と気分によって動いている奴にしか見えず、自分さえよければよいという自己中心的な奴にしか見えなくなってきて、こいつが出てくるたびに出てくるなとさへ、思うようになっていきました。
最初から陰から教団という悪の組織に立ち向かっていくというストーリーにしておけばよかったのではないでしょうか。最初から主人公の目的が意味不明でよくわかっていないので、そこがはっきりしていないのもこの作品の良くない部分といえるでしょう。
- とにかく説明不足
1話終了前に転生し、大量の女性キャラが出てきました。そこから彼女たちとの出会いや彼女たちの魅力が語られるエピソードがあるのかなと思っていたらほぼなし。何人かは出会いが描かれましたが、ほとんどは描かれることなく終了しています。
つまり、この人たちにはどんな過去があってどんな生い立ちで、なぜ主人公と協力しているのかよくわからない状態で話が進んでいきます。
あの、一応主要キャラですよね?そんな扱いでいいんですか。
どうしてこいつらが主人公にこんなに忠誠心を持っているのかをしっかりと説明しないとただただ主人公を何でも優秀な奴にして、ヨイショしているようにしか映りませんよ?
まぁそんな描写がないのでわたしは上文のような受け取り方をしましたが。
- ローズの扱い
とにかくキャラの扱いが雑かなという印象を持ちました。特にローズの扱いが本当にひどい。
2期まで通して結構重要なキャラなのにこんな扱いされるのかと思うほど扱いがひどいです。
メインキャラこんなにいじめて何が面白いのでしょうか。
急に役名が「666」という番号名になって忠実にしているのだと思います。ここに至るまでの経緯が胸糞なので、こんな扱いされると大事にされていない感が際立つなと感じました。
挙句には2期にまで及んで、ローズいじめは続きます。もうこいつが主人公でよくないか。それくらいにこいつに試練を与えています。
だからこそ主人公のシャドーが邪魔でしかない。お前本筋に絡まないでいいから、本当にモブ、あるいは現世に帰ってくれ。
- 変にエロを出してくる。
いらない。そんなあからさまな視聴者に媚びうるようなエロはいらない。
お色気に対して主人公が全く興味を示していない時点で、こちらもまったくお色気シーンとして捉えることができず、ただただ主人公に媚びを売るようなシーンにしかなっていません。
女性キャラがこれだけ大量にいればお色気シーンの1つや2つは出てくると思いますが、ほぼ毎回のようにやってるので心が冷めていきます。
- 良かった点
あまり悪いところばかりいうのも嫌なので、少なからず良いと思えた部分を書きたいと思います。
それは作画と声優さんの演技と主題歌です。
一応戦闘があるアニメなので、戦闘シーンの作画は全体的に良いです。
あんなアホ展開にバカ真面目に演技してくれる声優さんもとてもよかったです。
主題歌もシンプルにかっこよくて、流石オーイシさんとTom-h@ckさんです。
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